歯の間、歯と歯肉の間に付着している細菌を歯垢といいます。歯垢のなかには、およそ2億の細菌がいるといわれています。口腔内の食物を栄養源とし、繁殖していきます。
歯垢の中の細菌は、唾液の中のカルシウム成分と混ざり石灰化し、歯石をつくります。歯石は非常に硬く出来ます。ブラッシングでは簡単に取れません。また時間がたつにつれ、どんどん硬くなります。
歯周病とは、歯を支える周りの歯槽骨が減っていき、最後には歯が抜ける病です。
歯茎から出血が起きたり、歯の根元がゆるくなっていれば、歯周病の疑いがあります。
主に生活習慣由来の病なので、歯ブラシのみの予防法では、困難な状況になっています。
また。症状にあった、対策を立てるのが一番の治療です。

生活習慣の改善も歯周病予防の大切なことです。
私たちの毎日の生活の中にある歯周病にかかりやすい要素を取り除いたり、食生活を改善することが予防になります。
喫煙の習慣がある方は是非禁煙をおすすめします。
また、繊維質、ビタミンCの豊富な食物をとりより良い食生活を心がけましょう。歯周病に負けない体の抵抗力を作りましょう。



- エナメル質
- 歯の頭の部分で最も硬い部分です。
- 象牙質
- 歯の頭の部分で最も硬い部分です。
- 歯髄(神経)
- 歯の中の痛みを感じる部分で一般に神経と呼ばれてます。歯に栄養を与えてる大切な役目をしてます。
- 歯肉(歯茎)
- 歯の根と歯を支える骨の間にある薄い膜で、歯の根をつなぐ役目をしてます。
- 歯根膜
- 歯の根と歯を支える骨の間にある薄い膜で、歯の根をつなぐ役目をしてます。
- 歯槽骨
- 歯を支えてる骨をいいます

- 痛み・症状はなく、気付かないことも多いです。
- 歯の表面が黒くなってることが多いです。
- 治療回数は通常1回(型どりをした場合は2回)
- ①前歯・奥歯ともに白い詰めものをする。
(硬いプラスチック状のものをつめる) - ②虫歯が大きい場合は金属のつめものをすることもあります。


黒い虫歯の部分をとり、白い硬いプラスチックをつめます
- 甘いものや冷たいものがしみることがあります。
- 見た目は、小さな虫歯だと思っていても、中で広がってることがよくあります。
- 治療回数は通常1〜2回(型どりをした場合は2回)大きな場合は3回かかることもあります。
- ①前歯・奥歯ともに白いつめものをする。
- ②奥歯の場合は、歯と歯の間に虫歯がある場合は、つめものの型どりをします。
(通常は金属のつめものになります。ただし、保険外で白いつめものはできます) - ③虫歯がかなり大きい場合は一度、虫歯を取り保護する薬で一度症状がよくなるか様子をみることがあります。


見た目は小さいですが、中で広がってる場合が多いです。


虫歯が歯と歯の間にある場合はつめものになります。
- 何もしなくて痛みを感じたり、ズキズキする痛みになることが多いです。また、冷たいものや甘いものがしみたりする痛みも持続してきます。
- ただし、痛みがそれほどひどくなくても、虫歯が神経にまでいってることはあります。
- 治療回数は、前歯で3〜5回位、奥歯になると5〜7回位と回数はかかります。また、症状や治り具合により、回数は異なります。
(歯の神経の入ってる管を掃除するので、回数がかかります)
- ①前歯では、白いかぶせものをするか、歯の残ってる状態により白いつめものをします。
- ②奥歯では、金属のかぶせをするか、歯の残ってる状態により、金属の大きなつめものをすることが多いです。
- ③歯の残ってる状態により、歯を補強する土台を入れてから、かぶせを入れるようにします。


虫歯が大きく神経まで広がってます。白いかぶせをいれてます
- 歯の頭の部分(歯冠)が、崩壊し、歯の根だけになります。
- 痛みを感じることはなくなりますが、虫歯がさらに進行して、根の先に膿がたまることがあり、歯茎が腫れたり痛みがでることもあります。
- 治療回数は、状態によりますが、平均して前歯で3〜5回位、奥歯になると5〜7回位と回数がかかります。ただし、根の先に膿がかなりたまってたりしたり、ひどい場合には、さらに回数がかかることもあります。また、状態によっては、歯を抜かないと駄目な場合もあります。
(歯の神経の入ってた管を掃除してから、上にかぶせていきます。ただし、歯の神経は、感覚がなくなってるので、基本的に麻酔は必要ありません。)
- ①前歯では、白いかぶせものをすることがほとんどです。
- ②奥歯では、歯のなくなった部分を補強するために土台をいれて、かぶせることがほとんどです。


歯の大部分が失われてるので、歯を補強するために土台を入れます。


土台の上に白いかぶせをいれます。
治療方法 | 図解 |
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インプラント (人工歯根) |
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入れ歯 (義歯) |
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ブリッジ | ![]() |
治療期間・回数
- ①ブリッジ : 約1週間・2回
(ただし、歯を抜いた場合は、抜いた部分の歯茎が治ってから、型をとります。その場合は、1ヶ月くらい抜いてから、傷が治るのを待って型をとります) - ②義歯・入れ歯 : 約3〜4週間・4回位
(ブリッジと同様に歯を抜いた場合は、抜いたところが治ってから型とりします)
型取り→かみ合せをとります→人工の歯を並べて義歯が合うか確認します→義歯(入れ歯)がはいります。 - ③インプラント : 約3ヶ月 : 5〜6回
(ブリッジと同様に歯を抜いた場合は、抜いたところが治ってから型とりします)
型取り→かみ合せをとります→人工の歯を並べて義歯が合うか確認します→義歯(入れ歯)がはいります。
(インプラント : 人工の歯根を顎の骨に埋め込んでから、顎の骨の中で、落着いてから型とりしていくので、時間がかかります)
歯がなくなったときには、基本的には3つの治療法があります。
①ブリッジ(固定式)
失った歯の両隣の歯を利用して(削り)、それらを土台として、失った歯の部分に、橋を架けたように一体化したものです。ただし、失った歯の奥(後側)に、土台となる歯がないときには、できません。


②入れ歯・義歯(取り外し式)
失った歯に人工の歯を、残った歯を利用して、それらの歯にバネを掛けて入れる方法です。
失った歯の本数や位置によって入れ歯の大きさやバネの本数が違います。


③インプラント(固定式)(保険はききません)
失った歯の部分の顎の骨(歯槽骨)、チタン(金属)でできた人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を固定する方法

最も、歯を失った時に用いることが多いです
- 接着剤でつけて固定するので、取り外しが必要なく入れ歯に比べると、装着時の違和感が少ない。
- 見た目は、歯がなくなったところもあるようにみえる
- 入れ歯に比べると噛む力が発揮される
- 失った歯の両隣の歯を削らなくてはならない
(隣の歯でなくなった歯を支えるため)
ただし、失った歯の両隣の歯に、すでに歯にかぶせるものが、入ってたりする場合は、ほとんど削る必要はありません。 - 土台となる歯が、過剰な負担がかかり、歯を支えてる歯周組織が痛むことがある。

右上の前歯がなくなった場合

なくなった前歯の両側の歯を削り、ブリッジの土台となるようにします。

3つのかぶせがつながった状態になります。みためは、歯がないのは分かりません。
失った歯の両隣の歯を削るブリッジが嫌な場合は、入れ歯が一般的な治療になります。失った歯の両隣に歯がない場合は、入れ歯に基本的になります。
【長所】
- 残ってる歯を、歯をほとんど削らなくていい(入れ歯を安定させるためのバネをかけるので)
- 失った歯にかかる負担がブリッジより少ない(歯だけでなく、歯茎にも噛む力を分散するため)
【短所】
- 慣れるまでに違和感がある
(発音が最初、うまくできなかったりすることがあります) - 前歯などにバネがかかると少し見えることがある
- 自分の歯ほどはかめない
- 手入れが毎日必要となります

上の奥歯が2本、左上奥歯が3本の合計5本の歯がなくなってます。

両側のなくなった奥歯に人工の歯を並べて、それを金属のバーでつないでます

失った歯のところの顎の骨に、埋め込む人工的な歯根をインプラントといい、そのインプラントの上に人工のかぶせを入れる治療をいいます。
【長所】
- ブリッジのように支えとなる歯を削ったり、負担をかけることがない
- 自分の歯と同じような感覚で噛むことができる
- 見た目もほとんど自分の歯と同じようにできる
【短所】
- 治療期間が長い(およそ3ヶ月位)
- 顎の骨の状態などにより、できない場合がある
- 歯を抜くのと同じ位の処置・治療が必要である
- 保険が適用しません
[左下奥歯2本にインプラントを入れた場合] | |
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左下奥歯が2本ありません。 |
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インプラントを2本入れた状態 見た目は自分の歯と変わりません。 |
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顎の骨に入れるインプラント |
歯は1本でもなくしたまま放置していると、かみ合わせが変わったりします。
歯は1本1本がバラバラに働いているのではなく、全体として安定した状態を維持しています。それぞれの歯には、両隣の歯と、かみあってる歯、そして頬っぺたや舌などによる3次元的な力のバランスを保ってその位置にあるのです。
①噛みあわせがずれる | |
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右下奥歯2本がなくなってます。 長い間、放っておいてたので、上の奥歯2本がのびてきてます。 |
②抜けた隣の歯が倒れてくる | |
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歯を抜いたままにしたために、なくなった歯の方向に残ってる歯が倒れてきてます。 |
歯が伸びる | |
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上の歯を抜いたままにしておいたので上の歯茎にあたりそうになるまで、下の歯が伸びてる |
歯をなくしたままにしておくとバランスがくずれます | |
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口臭の原因の90%以上は、口の中の殺菌の産生する「揮発性ガス」ですが、それ以外にも原因となるものがあり、鼻が悪い時や胃腸等の消化器系に原因がある場合もあります。
口臭の原因であるこの「揮発性ガス」を抑えるためには、①「唾液の量」と②「お口の衛生状態」が特に重要になります。
また、歯肉炎や歯周病があると、歯肉からの出血や排膿(ウミがでる)、歯周ポケット内(歯と歯茎のすきま)のプラークなどによる特有の強い口臭になります。次に、空腹時や起床時の口臭は、一時的な唾液の減少によるものなので、歯みがきや朝食をとることでなくなります。
予防法は、しっかりブラッシングすること、食べたらなるべく磨くこと、虫歯や歯周病の治療を受けることです。
その他、においの強い食品、たばこ、アルコールなども口臭の原因となります。
歯科の治療が終わっても、なおらない方は、呼吸器系や消化器系などに原因があるかもしれませんので、他科の診査が必要になることもあります。
中には、口臭に神経質になりすぎて、正常でありながら、口臭を気にされる自臭症といわれるものもあります。

①歯石(プラーク)
歯の表面に白い付着する細かい歯周病菌や虫歯菌をはじめとする微生物のかたまりです。1mgに1億個以上の微生物がいると言われてます。長期間たつと歯石の原因になります。

②歯石
長い間付着していた歯垢が固まり歯ブラシなどではとれなくなった状態です。ひどくなると歯茎が赤くはれ膿がでたりすることもあります。

③歯周病(歯茎からの出血)
初期においては痛みもなく症状もないですが、症状が出た頃にはかなり、進んでる場合が多いです。
一見、何でもないような歯茎でも検査をすると歯茎からかなり血がでてます。

④虫歯
虫歯は独特の臭いをもっています。穴があいてるので、食べかすも穴に入り取れません。

⑤親知らず
親知らずが横に生えてるため、顔を半分だしたような状態で歯茎が被っているので、歯茎が不潔になりやすいです。

⑥合ってないかぶせ(すいた・破れたかぶせ)
かぶせである歯にすきまができてきたり、すいてきたり、特に神経がない時は、中で虫歯が進行してても、痛みなどが出ない場合があります。

⑦かぶせてある金属の腐食
歯にかぶせてある金属の素材がたまに体質に合わない場合があります。こういう場合、口の中が不潔になり、口の中の粘膜がアレルギーを起こすことがあります。

⑧舌苔
舌苔とは、舌の表面が苔のようにたまったものをいいます。胃腸が悪い時によくみられますが、その量の多さに比例して、口臭に関係します。
歯ブラシで舌も磨くとよいです。

⑨根の先に膿がたまってる
歯の神経を抜いた後、治療が途中になってたり、治療が終わっていても根の中に殺菌が侵入して、根の先が化膿して膿がたまる場合があります。
⑩つば(唾液)の量が減ってくる
口の中は、通常、唾液が自然と出てきており、口の中が乾燥しないようになってます。また、唾液により、歯に汚れが付きにくくなるような働きがあります。ただし、口腔乾燥症などになると、唾液の量が減ってくることがあります。
①歯磨きをしっかりと行いお口の中をきれいにする
- 通常の歯ブラシだけでなく、歯間ブラシ・フロスまたは糸ようじを使ったブラッシングをしてください。
- 歯を磨く際には、舌も一緒に磨くようにすると口臭の予防効果があります。 (舌専用のブラシもあり、これは舌を傷つけにくいです。)
また、うがい薬などを併用されると効果的です。
②できるだけ、お口の中を唾液で湿った状態に保つ
- お口の中が唾液で湿ってると、殺菌が作る「揮発生ガス」が放散しにくくなります。
- また、唾液には、お口の中の洗浄・殺菌作用があります。
- ①水分を十分に補給する (唾液が作られるために必要です)
- ②よく噛んで食事するようにする (噛むと唾液の分泌を促進します)
- ③舌先で舌の付け根あたりを刺激する (舌の付け根には唾液が出るところがあります)
- ④ガムを噛むようにする (唾液の分泌の促進します)
- ⑤緑茶を飲むようにする (カテキンが殺菌の増殖を抑制する)
- ①疲れていたり体調不良の時
- ②ストレス、緊張しているとき
- ③薬の副作用
- ④加齢(年を取ると唾液を作る唾液腺という組織が縮んで唾液の出る量が減ります)
- ⑤口での呼吸(鼻炎などで鼻がつまってる人)
- ⑥食事のときによく噛まない
- ⑦ビタミン剤の過度の摂取
- ①糖尿病(甘ったるい、アセトン臭)
- ②肝・腎疾患(アンモニア臭)
- ③胃潰瘍(アンモニア臭)
- ④肥満(アンモニア臭)
- ⑤胃腸不全(食べ物が中々、消化されないため)
口腔内が清潔に保たれてるにも関わらず、口臭がある場合には、全身の健康チェックと食生活の改善のチェックが必要なことがあります。
特有の臭いがある食べ物に偏ったり、体に異常があると口臭が消えないこともあります。
毎日正しい歯みがきをしているにも関わらず、口の中がネバネバして口臭が気になることがあります。
歯石や歯ブラシでは取れない汚れ、着色を6か月に一度は取られ、歯周病予防やクリーニングすることも大切です。
歯ぎしりとは、睡眠中に、無意識に本人が気づかずに、上下の歯をこすり合わせて、カリカリ、キリキリという音を出すもの(グラインディング)を言います。
他に、ただ、強く歯をぐっとかみしめる、食いしばり(クレンチング)や、上下の歯を小刻みに連続的にカチカチとかみあわせる(タッピング)タイプがあります。
歯ぎしりは人から指摘された時は分かりますが、朝起きた時、顎の筋肉に疲労感を感じたりするようでしたら、歯ぎしりを無意識のうちにしてる可能性が高いです。
歯ぎしりをするととても強い力が働きます。通常の噛む時の力の数倍から10数倍に相当すると言われてます。そのため、こうした力が持続的に加わると、歯が擦り減ったり、歯の表面が擦り減ったり、時には歯が欠けたりすることもあり、つめ物の脱落の原因となると考えられます。
さらに、長時間持続すると歯を支えてる組織が破壊されたり、歯周病が悪化、肩こり、顎関節症などの原因となることがあります。
主な原因としては、ストレスやかみ合わせが原因の場合が多く、様々であると言われてます。
また、歯ぎしりは、かみ合わせの悪さ(歯のでっぱり)をなおそうと、歯をすり減らそうとして無意識のうちに調整してると言われてます。かみ合わせの悪いかぶせや義歯が入ってるときなどもあります。
歯ぎしりや食いしばりの主な治療としては、
①ナイトガード(マウスピースのようなもの)
②かみ合わせのチェックをします。
ナイトガードは就寝時に装着してもらい、上下の歯のかみしめをなくします。
一般的には上の歯に装着し、取り外しは簡単で、ナイトガードをはめて1〜3ヶ月様子をみます。




図a〜d
a ,b : 歯ぎしりで犬歯が摩耗して(すりへって)います.c : スプリントを製作しました.d : スプリントを装着
歯ぎしりが長い間続くと、前歯の先の部分や奥歯の噛む部分の歯がすり減ってくることが多くみられます。
歯ぎしりや食いしばりの主な治療としては、
①ナイトガード(マウスピースのようなもの)
②かみ合わせのチェックをします。
ナイトガードは就寝時に装着してもらい、上下の歯のかみしめをなくします。
一般的には上の歯に装着し、取り外しは簡単で、ナイトガードをはめて1〜3ヶ月様子をみます。





図a〜e
a〜c : 前歯は、すり減って3分の1ほどの長さになっています.d,e : 歯の尖端は、エナメル質がすり減ってしまい、象牙質(黄色い部分 : →)が露出しています.
いったん、歯がすり減ってしまうと、すり減った歯の部分は戻らないため、差し歯をしたり、かぶせをしたり修復しないといけません。
- ナイトガードは保険適応が適応されるため、費用は約5千円です(3割負担の場合)。回数は歯型を取って2回の通院でできます。
- 1〜3ヶ月、経過観察で、原因が精神的なストレスやかみ合わせに原因があるのかなど様子をみていきます。
- ①基本的には、就寝中にお使いいただくものですが日中にお使いいただいてもさしつかえありません。
- ②初めてお使いになる時は、どうしても違和感が強いと思われます。まず、昼間に使って慣らしてから夜に使うなどの工夫をしてみてください。
- ③必ずしも急いで使いこなす必要はありません。気長にゆっくりと慣らしてみてください。
- ④マウスピースはプラスチックで作られています。落としたり無理な力をかけたりすると壊れてしまいます。慎重に取り扱ってください。
(耐久期間はおよそ2年から3年です) - ⑤使わない時は、水をつけたコップなどの容器に入れて乾燥させないようにしてください。
(水につけて保存してもかまいません)お出かけの際の紛失にご注意ください - ⑥マウスピースをお使いになる前には、必ず歯磨きをしてください。
- ⑦汚れたマウスピースは虫歯や歯周病の原因となります。できればマウスピース用に硬めの歯ブラシを用意し、磨くようにしてください。
(特に歯磨きペーストを使う必要はありません。)
- 歯が削れたり、割れたりすることがある。
- 歯に負担がかかるため歯周病が進行しやすくなる
(歯茎が痩せたり下がったりすることがある) - 義歯やかぶせが破損しやすい
- 肩こり、偏頭痛、顎関節症の痛みの原因となることがある
- 顎がこわばったり(特に起床時)、疲労感、不快感がでることがある
- 睡眠障害を起こし、睡眠時無呼吸を発現しやすくなる
- 耳鳴りや耳痛が起こることがある
歯ぎしりは、眠りを浅くし、レム睡眠を阻害する睡眠障害を起こすことがあります。
また、病的レベルの歯ぎしりの約80%が、睡眠時無呼吸に密接に関連しているとも言われてます。
今のところ、睡眠中になぜ歯ぎしりが起きるのかは、まだ原因ははっきり分かっていません。病的なレベルに増大させる原因としては、精神的ストレスと歯のかみ合わせの問題がある場合に起こりやすいと言われてます。
また、ナイトガードを使う以外に、寝る前に「歯をかみしめない」、「歯はわずかに離して寝る」などと繰り返して唱える「自己暗示療法」なども効果があると言われてます。